ぬりえ

欲望や煩悩を“色彩”に見立てたシリーズ。
生まれた瞬間から、欲や煩悩という色によって少しずつ塗り潰されていくけれど、その色彩の重なりや濁りが“自分”というアイデンティティを形成していくのだと思う。そうした様をモノクロームの線描と、乱雑に塗りたくった色彩のぶつかり合いで表現。仏画にみられる白描画や狩野派粉本から着想。